公開日 2014年04月19日
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まちづくり観光デザインセンター 代表 かとう けいこ さん から
「徳島県の魅力再発見」をテーマにした モニターツアーの報告をいただきました
3日間にわたるツアーの報告をシリーズでお届けします!
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「徳島県魅力再発見モニターツアー報告:2日目」
かとう けいこ
(まちづくり観光デザインセンター 代表)
2日目
第二十三番札所薬王寺→美波町でうみがめマリンクルーズ→美波町でジビエ料理→海陽町宍喰漁協で打ち網漁体験→近隣町村役場、観光協会の方との交流会(美波町、牟岐町、海陽町)
2日目は「発心の道場」徳島県最後の第二十三番札所薬王寺からスタート。弘法大師が42歳の時、厄除け薬師如来を刻んで開基したお寺です。「女厄坂」33段、「男厄坂」42段、男女共通の「還暦坂」61段があります。タブレット端末を使って別の季節の見事な景観をアピールされる地元ボランティアガイドさんの姿勢に、一同感服しました。
【ボランティアガイドお手製の説明グッズ】
この後、海でのアクティビティ体験が続きます。「うみがめマリンクルーズ」は、日和佐港を出港し、通り岩や室戸阿南海岸国定公園の特別保護地区に指定されている千羽海崖や、高さ30メートルもの巨大な洞穴・恵比須洞を巡る約13㎞・約40分のクルージングです。地元日和佐漁業者会の漁師18人ほどが交代で運航しており、見事な操縦や名ガイドぶりに、ひきつけられること請け合いです。
【うみがめマリンクルーズの様子】
ランチは、フレンチ料理店「ラトリエ あべ」。オープンして3年目のお店です。地元の厳選素材を丁寧でかつ独創的な仕事をして提供していただきました。阿部シェフはスイス・ジュネーブでの経験も長く、秋から冬しか食べられないジビエ料理の数々を堪能しました。築100年の雰囲気ある建物も料理の説明も素晴らしく、まさに至福のひとときでした。
【いのししのソーセージなど珍しいジビエ料理】
お腹が満たされてから、本日2つ目の海でのアクティビティ体験です。日和佐からさらに南に行った宍喰で行う「打ち網漁体験」という古式漁法は、実は私が3日間の中で一番楽しみにしていたものです。宍喰漁協の会議室で説明を受け、身支度をしたあとに指定された網船か追込船に乗ります。あらかじめ力があり濡れても良いガッツのある方を網船へ。私は事前に志願して網船。漁師さんの指示に従い、二隻の網船で網を三角状に張ったあとは、網船と追込船とが協力して、みんなでどんつき(ひも付き鉄パイプ)を海に何度何度も投げ入れます。打ち網漁とは、どんつきが海底の岩を叩く音で魚を驚かせ、沖に張った網に追い込むという団体戦の漁だと実際に体験してよくわかりました。そして、風や波の様子から魚の位置を瞬時に判断する漁師さんのすごさを実感しました。漁で獲れた魚はそのままホテルに持込み、夕食の食卓に並ぶというのも魅力でした。
【力を心を合わせて行った打ち網漁】
【ノドグロのお刺身に驚きと感激】
3日目へ続く・・・
◎執筆者:かとうけいこ(加藤肇子)さん Keiko Katou のご紹介
グリーンツーリズム、ブルーツーリズム、観光まちづくりのコンサルタント
地域資源を活かし地域主導で組み立てる持続可能なツーリズム構築や、
コーディネートを担当する中核人材をどう育てるかをテーマとした講演や
取材等で全国を飛び回る日々。仕事の傍ら北海道大学農学部大学院博士課程
後期で研究中、父方が徳島県から北海道池田町に入植。札幌市在住。
詳細プロフィールはこちらです。→かとうけいこさんのプロフィール_.pdf(79.0KBytes)