「徳島県魅力再発見」モニターツアー報告~3日目~

公開日 2014年04月24日

 

 

  まちづくり観光デザインセンター 代表 かとう けいこ さん から

 

  「徳島県の魅力再発見」をテーマにした モニターツアーの報告をいただきました

 

  3日間にわたるツアーの報告をシリーズでお届けします!

 

 

「徳島県魅力再発見モニターツアー報告:3日目」 

 

かとう けいこ

(まちづくり観光デザインセンター 代表)

 

  3日目

 

 

 

 宍喰漁協のセリに参加→阿部漁協(あぶぎょきょう)見学→イザリCafé→大塚国際美術館→なると金時収穫体験→意見交換会→解散

 

 

 

 

 

3日目は早朝より、「宍喰漁協のセリ体験」に参加しました。これは、宿泊したホテルの入札札で、旅行者が仲買人となり、宍喰漁協で開かれる本物のセリに参加して、欲しい魚をセリ落とせるというシステム。普段一般の方は入ることも出来ないセリの活気を味わえ、上手くいけば市価の半値以下で新鮮な魚を買い付けられます。そしてセリ落とせた魚(私の場合はアオリイカ3ばい)は、自宅まで宅配便で送ってもらえます。帰ったときに、新鮮な魚が自宅に届くのは、旅人には嬉しいですね。

 

 

 

 

せり.jpg 

           【宍喰漁協でのセリの様子】

 

続いては、阿部漁協を訪問し、組合長さんからお話を聞きました。資源保護にいち早く着手し成果を上げていることで全国的にも有名な阿部漁協は、水洗トイレの原則禁止、稚魚・稚貝の放流、アワビ・サザエ漁の自主規制、レーダーによる密漁の監視などの取り組みによって好漁場として評価されています。大阪の市場などで「アブのアワビやイセエビ」はブランド化され常に高値がつくそうです。

 

 

アオリイカ.jpg

   【新鮮なアオリイカが次々と水揚げされていた】

 

伊勢エビ.jpg

          【阿部漁協で見た、イセエビ】

 

 

最終日のランチは「イザリCafé」。こちらも視察団が訪れるほどの有名店。Café風な建物でインテリアも女性好み、そして働いているのが全員漁師のお母さんたち。お刺身定食、えびフライ定食など、新鮮でボリュームたっぷりの手作り感あふれる料理を、海を眺めながら食べる幸せをかみ締めました。

 

 

イザリカフェ.jpg

このモニターツアーで体験したことを元に、参加者は新年度の旅行商品造成や、徳島県の魅力を雑誌や新聞、WEB等の媒体で情報発信するという形で動き出しています。

 

大塚国際美術館」は、世界の西洋名画1000余点を陶板画で原寸大で再現した美術館。中でもピカソの「ゲルニカ」やシスティーナ礼拝堂の壁画などは圧巻でした。最後は、徳島の温暖な気候と海のミネラルをたっぷり含んだ砂地で育てた、なると金時の収穫体験でした。北海道生まれ育ちの私にとっては、初めてのサツマイモ収穫。農家の方に栽培方法などを聞きながら、収穫しました。せっかくなので、両親へのお土産として一箱送って頂いたところ、こんなに美味しいサツマイモは初めてと喜んでもらい、「本場は違う!」と思いました。

 

おわりに

 

今回、県人会の皆様にモニターツアーの様子をお知らせした目的のひとつには、ご家族やご友人と「ふるさと徳島」にお帰りになる際の立ち寄りどころ、楽しみ方のご参考になればという思いがあります。

 

徳島の持つ魅力は、地域全体と出会う人たちから伝わる、温かさと明るさ、肩の力が抜けているゆったり感、そして間違いなくレベルの高い食文化だと感じました。いつもと違う時間の流れの中で、自分自身を見つめ直すきっかけを、今回の旅が与えてくれました。また会いたい、お話を聞きたい人がいる徳島県を必ず再訪したいと考えております。こうした貴重な機会を与えて頂き、心から感謝いたします。

 

 

◎執筆者:かとうけいこ(加藤肇子)さん Keiko Katou のご紹介 

   

 グリーンツーリズム、ブルーツーリズム、観光まちづくりのコンサルタント

 

地域資源を活かし地域主導で組み立てる持続可能なツーリズム構築や、

 

コーディネートを担当する中核人材をどう育てるかをテーマとした講演や

 

取材等で全国を飛び回る日々。仕事の傍ら北海道大学農学部大学院博士課程

 

後期で研究中、父方が徳島県から北海道池田町に入植。札幌市在住。 

 

 

詳細プロフィールはこちらです。→かとうけいこさんのプロフィール_.pdf(79.0KBytes)   

 

 

 

お問い合わせ

全国徳島県人会連合会
TEL:088-621-2131